6.26.2008 | CRUSHER IN THE LIE |



自宅のテレビがクラッシュ。液晶テレビは割れると上の写真のようになるんですね。ガラス(?)が割れて飛び散るのかと思いきや、もともとガラスではないのか、見た目は普通と変わらず、電源を切ると何事も無かったかのよう。そして、じわじわと亀裂が大きくなっていき、最後は何も見えなくなってしまいます。犯人は写真のアイツ。

長かったCDジャケ仕事も昨日入稿して一段落。その他もなんとなく落ち着いてきたので、やっと重い腰を上げての新マック導入の為、事務所の棚を処分。6年間の埃にまみれて出てきたのは外付けフロッピーディスクドライブ。そういえば、いつの間にか消えたフロッピーディスク。すでにギガを超え、テラになった現代では1.3MBのフロッピーディスクに分割圧縮していた時代は遥か昔。

TODAY'S SOUND ///
THE VIRGINS "The Virgins"(CD)>>> amazon
噛んだガムをはりつけたジャケのピンのアマさやバックカバー表4のCD初期(つまり80's)のようなデザインは意図したものなのか、ジャケにこだわるなんてカッコ悪いぜという姿勢の現れなのか。前者だといいなあと思う。



6.24.2008 | RAMPO |



マンガばかり読んでいた小学生の時、唯一活字に親しんだのは学校の図書館に揃っていたポプラ社の少年探偵団シリーズ。当時でさえすでに古めかしいと感じていた表紙のイラストやそのどこかおどろおどろしく妖し気な設定にドキドキし、いつの間にか全巻制覇。

大人向けの江戸川乱歩の面白さを知ったのは8年ぐらい前。音楽関係で知り合った友人がいつの間にか乱歩と夢野久作に傾倒し、コアなホームページを作っていて、「乱歩の初期はどれも面白いから」と薦められ、「鏡地獄」「芋虫」などを読んで衝撃。そしてドップリ。と同時に、子供の頃読んだ少年探偵団シリーズに感じた違和感がどこから来るものか分かったような気がした


写真は右から奇才・丸尾末広によるマンガ版「パノラマ島綺譚。放送禁止用語などで日本では出せないのでアメリカからのリリースとなったカルト名作映画DVD「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(ジャケはリバーシブル仕様)」。そして事務所の本棚にあった「江戸川乱歩」本。乱歩の映画は見ないと決めていたのだけど、先のDVD発売には興味が湧き、購入。「孤島の鬼」「パノラマ島綺譚」「人間椅子」「屋根裏の散歩者」など初期乱歩の名作をマッシュアップしたストーリーはどう辻褄を合わせるのかと思ったのだけど、意外と上手くまとまっていてビックリ。「恐怖奇形人間」というほど「恐怖」でもないけど、その独特な雰囲気はとても素晴しい。丸尾末広が描いたということで興味を持ったマンガ版「パノラマ島綺譚」は、原作好きも違和感ないぐらいの想像を上回る出来。あの世界観をよくもここまで

TODAY'S S.O.U.N.D. ///
N.E.R.D. "Seeing Sounds"(CD)>>> amazon
エンライトメントによるイラストはブックレットの方でも展開され、さながら作品集のよう。表1よりもブックレットの方が濃い。音は当然ながら、中盤から後半にかけてのアプローチにも共感。



6.16.2008 | METON MILK BAND |



この間、METON MILKも出るというのでTHE BRIGHTSの名古屋公演を覗いた。場所がZION(事務所から歩いて5分)だったので、仕事の合間をぬってコソッと。アーチ井上さんと最前列で見た久々のMETON MILKは、バンドっぽくなってタイトな音の曲もあったりしてさらに良くなっていた。特に盛り上がっていった後半の曲がヤバイ。こういう音でこういう佇まいのバンド(NOT YOUNG BAND)は今あまりいないのでは。旧世代ではないけれど、新世代でもない。中世代?なんだそれ。なんだけど、「」も意識しているバンド。貴重です。終わってから、メトン岩崎くんと珍しくちょっと真面目な話といつものどうでもいい話。

写真はメトンバンド。井上さんの日記から勝手に拝借。ごめんなさい

TODAY'S BEAT ///
ALPHABEAT "This Is Alphabeat"(CD)>>> amazon
ここ最近の自分モードはダサめの80's。90年代に入った時、80'sはもう二度と聴かないだろうと思ってたけど、時代は流れる。これはMYSTERY JETSの新譜と同様にそんな感覚にストレート。最高。



6.10.2008 | KURT VONNEGUT |



ずいぶん前に買ったカート・ヴォネガットの「タイタンの妖女」は最初の30ページまで読んだところで長い間ほったらかしだった。というのも、書いてある内容がサッパリ分からなかったから。訳し方が悪いのか自分がバカなのかと思うほどに、サッパリ。それが、3月4日の日記にも書いた「国のない男」はさらっと読めて面白かったので、再度挑戦してみると・・・。どうやらあと18ページ、我慢が足りなかったらしい。つまり48ページまで読んで、ドップリ。あとはもうラストまで最高に面白く、あるタレントが言った“二十歳の頃の若者のような震える読書”というのもあながち大袈裟ではない内容。少なくとも社会人になってから読んだ本の中では文句なく一番良かったし、今後の人生において多分何度か読み返すことになるような気がする一冊だった。再読すると最初の48ページがとても効いてくるし、浅倉久志さんの訳もしっくりとくる。それは、初めての煙草の味や、ビールの苦味、あるいはエドウィン・コリンズの唄と同じ

振り返ってみると、本当に好きなモノとの最初の出会いはどれも馴染めなかったような気がする。クラッシュの「サンディニスタ!」は最初、失敗作だと思えたし、フリッパーズ・ギターは軟弱な音楽、ビート・ハプニングに至っては事故かと。So It Goes. そういうものだ。そういうわけで今さらながらヴォネガットにドップリ。「スローターハウス5」「猫のゆりかご」「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」などなど。とりあえず翻訳されているものは全部読んでみるつもり。

TODAY'S VONNEGUT ///
BORN RUFFIANS "Red Yellow & Blue"(CD)>>> amazon
ボーン・ラフィアンズの1stフルアルバムの10曲目のタイトルは「Kurt Vonnegut」。「借りちゃった テント、あ テント、あ テント」とは唄っていませんが、そんなリズムを感じるヴォネガットっぽい曲。



6.6.2008 | INPUT AND OUTPUT |



昨日は東京へ。まず、レコード会社にてCDジャケの打ち合わせ。表1は決定したので、ケース外側や中面、盤面などの組み合わせチェック。このアーティストさんにとってこのようなヴィジュアルは今まであり得なかったのでその辺りが若干心配でしたが、アーティストさんもディレクターさんも気に入ってもらえたみたいなのでひと安心。その分、情念は込めたつもり。

そして、少し時間があったので、展覧会でも見ようとぴあを買ったら、「井上雄彦 最後のマンガ展」というのが目についたので上野まで足をのばす。スラムダンクやバガボンドは好きだし読んでるけど、それほど熱烈なファンではないので、ただの原画展だったらささっと見て出ようと軽い気持ちで入ったら・・・圧倒。

作品は全部描き下ろしのストーリー作品。マンガを1ページ、1コマずつ読ませていくというもの。個人的には美術館で見る以上、話の内容はどうでもいいと思っていたのですが(といいつつ泣きそうなシーンあり)、ワビサビ的な演出が素晴しく、効いている。マンガが現代美術になりえる方法論は村上隆さんが示したのだけど、それとは違うベクトルの現代美術というか、THE CORNELIUS GROUPがライブを現代美術化し、なおかつポップであるというようなニュアンスにも通じるような気がした。インターネットや本では体験できない、足音や光(陰)、そして間、上野の森美術館という立地、さらには当日の雨にまで意味を持たせてしまうような作品であるにも関わらず、それは“アート”ではなく“マンガ”であるというポップさ。良かったです。

それから六本木でキャンペーン展開した自らのデザインを確認して、ついでにAXISギャラリーで「チャールズ・イームズ写真展」を見る。写真は自分の期待していたものではなかったので残念だったけど、それらに添えられた100の言葉
にはいろいろと思うところがあった。そこで見つけた自分への戒めの言葉。「特定のデザインスタイルを当てはめているうちは、問題が解決されることはない。」

TODAY'S SOUND ///
MONDE YEUX "Naked Girls"(CD)>>> arch records
アーチ井上さんの言う通り、聴くほどに味が出るアルバム。最近のスウェーデンは本当にいいですね。ジャケのイメージと音が全く違うので、ジャケ見ての敬遠はしない方がいいかも。



6.4.2008 | 6TH ANNIVERSARY |



6月1日でAIRSを始めて丸6年が経った。6年もやっている実感は全く湧かないのだけど、村松くんが来て丸2年、当初目標にしていた仕事も僅かながら出来始めているというのを考えるとなんだか時間の流れを感じます。3年やってダメだったら、再就職しようと思っていたのですが、ここまでやるとダメになっても再就職したくないなーと思ったり。それだけフリーはやりがいあると思うし、自分には合っていると思う。

ただ、無いものねだりかもしれないのだけど、普通の会社みたいにもう少し毎日いろんな人と会えるといいなとも思う。打ち合わせが無い日は村松くんしか会わないし。会話は「昨日のドラマ見た?」なんて話は当然したことがなく、ほとんど音楽の話でしかも内容が偏ってる。まあ、「昨日のドラマ見た?」なんて言われても見てるわけがないので全然会話にはならないんだけど、より多くの人に伝えることがデザインだと思うと、そういう普通っぽい会話を小耳に挟んで、偏った世界だけではなく、ごく一般的な日常に身をおくことも大切だなと思ったりします。

写真は名刺やロゴもやらせていただいているPF Life Instituteのマウスパッド。

TODAY'S SOUND ///
JUVELEN " 1 "(CD)
スウェーデンのMJ、もしくはHOT CHIP化したMJ。インディーなMJ。ゴンザレスやベニー・シングスを聴いて育ったMichael Jacksonといったサウンド、というか歌声。メロがいいのに変態な感じが素晴しい